2020年の夏休み

2020年、子どもたちの夏休みは
コロナ禍で短縮になり
スポーツ大会も軒並み中止になりました。

「夏休み」と言う言葉には、
胸をワクワクさせる響きがあります。

私が子供の頃は、夏休みになると、
毎年母のふるさとにいとこが集まって
合宿生活が始まります。

早朝に起きてラジオ体操に行き、
地元の友達にもらったスタンプカードに
スタンプを押してもらい、
田舎の友達と
遊ぶ約束を取り付けるのが日課でした。

朝ごはんを食べたら
おじいちゃんの船に乗り込み、
たて網漁の手伝いをし、
暑くなると船からそのまま海にドボンッ!

漁が終わり港に着くと
川の中を家まで歩いて
体の潮を流してお昼ごはん。

昼からはみかん山の手入れにセミ捕り。

夕方になると
牛舎に牛の乳をもらいに行きます。

道中の田んぼには
たくさんの蛍がとんでいました。

そして家に帰ると
もう宴会が始まっています。

夕食をすませると花火大会。

おじいちゃんが
ゴミ袋一杯の花火を
買い溜めしてくれてます。

田舎の夏休みはたいそう賑やかでした。

ふと、まだ幼かった頃の
夏の日を思い出し
懐かしい気持ちになりました。

子供たちに1日でも
早く夏休みを取り戻してあげたいですね。

別所 健
2020年7月

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