私の中にある祖母の思い出

祖母(99歳)が危篤になり愛媛八幡浜の病院に。
私は、祖母に叱られた記憶が全くありません。

私の中にある祖母の思い出は
たいてい「夏の思い出」です。

幼少期から夏休みは、祖母の田舎で過ごしました。
瀬戸内に面した小さな港町で、その背後にはみかん山が広がっています。

日が昇る前からじいちゃんとイカ釣りに行き、朝ごはんを食べてからは、縦網漁の手伝い、昼からはみかん山の手入れに行きます。川で、海で、山で、思いっきり遊びました。泳ぎも自然におぼえました。

地元の子か?町の子か?とよく聞かるほど馴染んでいました。

夏休みの祖母の家はたいそう賑やかで、いとこを含めると20人ぐらいになりました。夜は毎日が宴会で、私たちはホタル狩りに花火。

だから私は夏が大好きで、蚊取り線香の匂いも、花火の火薬の匂い、波の音、川の流れ、夏を連想させるものは全て祖母の思い出と結びついています。

ばあちゃん、心豊かに育ててくれてありがとう。

バックナンバー